2007/11/17

ピンときたアルバム最速レビュー!

梶原 順『EVER』
25 年を超えるキャリア史上、初のソロ・アルバム! ギター・インスト・アルバムのニュー・スタンダード誕生!!

参加ミュージシャン 渡辺貞夫、本田雅人、沼澤尚、森俊之、松本圭司、松原秀樹、田中倫明、バカボン鈴木、鶴谷智生、渡辺直樹 他

 自分の内面と向かい合うようなアコースティック・サウンドのdisc《inside》と、外に向かってエネルギーを放出するエレクトリック・サウンドのdisc《outside》の2枚組
14曲収録 2007年12月12日発売

「長年ともに進んで来た大切な音楽の同志を失うということが続き、僕の足もとがぐらつく感触を抑えられなくなった時に、新たな気持ちでの音楽活動を後押ししてくれたのはやはり同志のミュージシャンのみなさんでした。彼らと共に自分の音楽を形にしてみたい、というのがこのアルバム制作の発端でした。  と同時に、特に浅野祥之さんとのと切磋琢磨して築いて来たものの延長線上にいる自分を確認し、見つめ直した上で、次の一歩を歩み出したいと。。」 「僕の人生においてこの時期に、このような意義のあるアルバムをリラックスした環境で楽しみながら創ることができ、この『EVER』を皆さんに聴いていただけることを心から感謝します。どうか皆さんにも楽しんでいただいて、いつまでも愛聴盤として手元においていただけますように……」。
 重い。とても重い。だがしかし、聴きやすさも伴っているので、“軽くない”とでも表現すべきか。
 一昨年、青木智仁さんが、奇しくも自身の49歳の誕生日に急性心不全で急逝された。浅野祥之さんが昨年、肺炎と肺気胸を併発、呼吸器心不全にてそのまま還らぬ人となってしまった。彼もまた享年48歳。まだこれからの、そう……新進気鋭の巨星が2つ落ちる。そんな2人、いや特に“J&B”で苦楽をともにした浅野さんの死は大きかったのだろう。《inside》は静寂、されど熱い。喩えるなら超高温といわれる蒼き炎だ。その反動とでもいうべき《outside》は全ての楽器が全快でドライブする、まるで激しく燃盛る紅い炎。今世紀ないくらいの素晴らしいアルバムだろう。
 全ての音楽ファン、インストファンに聴いて欲しいアルバムです。是非!

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